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2011年12月20日 (火)

「冷温停止状態」とは

 東京電力福島第1原発事故で、政府は原子

炉が安定した「冷温停止状態」が実現し、事

故収束に向けた工程表「ステップ2」が完了

したと発表しました。

 しかしこの発表で用いられた「冷温停止

状態」とは、「冷温停止」とは異なるもので

す。冷温停止とは燃料棒の隙間に制御棒が

入り、大量の水につかった状態が確保され

水温が100度未満に安定していることを示し

ます。

 一方、今回の「冷温停止状態」は燃料棒そ

のものが溶け落ちてどこにあるのか不明な上、

水につかっているのかどうかも不明です。測

定している温度計は圧力容器底部のもので、

直接水温を測っているわけではありません。

いろいろな場所に温度計があるのですが、実

際、一部の温度計は400度近くを表示している

とのことです。この状況では、水を供給し続

けなければなりません。当然、汚染水もどん

どん生成されてしまうことになります。

 「冷温停止状態」は、このままの状態が維持

できれは、放射性物質の拡散がかなり防げる

という状態です。しかし、決して安心できる

状態ではない、ということが言えると思います。

          経理総務部 渡辺雅彦

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