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2012年4月18日 (水)

エネルギーミックス

総合資源エネルギー調査会基本問題委員会を

中心に議論されている「エネルギーミックス」。

将来、どんな種類のエネルギーがどのくらい

の割合を占めるかということです。

その中で、原発の比率が0%、20%、25%、

35%の場合という想定での議論があります。

ここで注目したいのは、あたかも20%や25%

という「選択肢」が「中間的」であるかの

ような印象がありますが、実はそうでもない

という点です。

現時点で政府が表明しているのは、「原発の

新規建設は実質的に無理である」ということ

と「原発は原則40年を経過したら廃炉にする」

ということです。

現在、原発の新規建設はほとんど無理な状況

を考えますと、2030年時点で稼働できる原発

は現在の54基から19基に減ることになります。

2030年までに原発の比率を35%にするのを実現

するには、何とかして原発を新規建設するか、

40年で廃炉するべき原発を無理して60年まで

使う必要があります。

老朽原発では、金属が単に劣化するだけでなく、

中性子が金属を攻撃する“脆化”という現象が

起きます。世界では、平均で廃炉になる期限は

30年に満たないのが現状です。

福島第一原発の1~4号機はいずれも1970年代に

建設され、30~40年を経過した老朽原発であり、

古くから米国原子力規制委員会(NRC)が地震

に弱いと指摘してきたマークⅠ型の格納容器を

持つ原発でした。

原発に関しては、国民にもっと情報を開示し、

よく議論する必要があると思います。

          経理総務部 渡辺雅彦

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