高度な「鎖」の技術
福島県の小名浜港の第3埠頭(ふとう)に、 浮体式の洋上風力発電設備が建設される計画 があります。海に浮かぶ施設を海底と鎖でつ なぐわけですが、この鎖の溶接には「姫路城」 の建設に使われた「松原釘」の技術が使われ ているのだそうです。 停泊中にだけ使う船舶用の鎖よりも高い水準 が求められる浮体式風力発電所に使われる鎖 の強さの秘密は、「R5」と呼ばれる素材に 隠されています。R5は平成19年に新日本 製鉄(現新日鉄住金)と共同で開発されまし た。台風や高波に耐えられる強度と、海水で も腐食しにくい特徴を持つ新素材で、海外か ら石油掘削基地や洋上風力向けの注文が相次 いでいるそうです。日本には、優れた技術が まだまだたくさんあるのですね。 経理総務部 渡辺雅彦
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