職人の名前
大工や左官などの言葉は日頃何気なく使って
いますが、なぜこの様な呼び方になったのだ
ろう?と思い、調べてみました。
「大工」というのが、職業の呼び名として愛
着を持って呼ばれ親しまれるようになったの
は、江戸時代後期になってからのことです。
大工という語は、「大匠」と書いて「おおたく
み」と呼ばれた官職名でした。
7世紀の資料にあるのを見てもその語源は木
工技術の渡来した、漢の時代にさかのぼるこ
とが出来るようです。
律令の制定により国家の建設業を担当した役
所は、木工寮というところでした。
その役所の担当した技術職の職制は、大工(
おおきたくみ)、少工(すないたくみ・すくなたく
み)、長上工(ちょうじょうこう)、番上工(ばんじ
ょうこう)の4職課に分かれており、行政事務官
の役付は、頭(かしら)、助(すけ)、充(じょう)、
属(さかん)の4等級からなっています。
大工、少工は各一人ずつの担当次官の関係で
あったようです。長官と次官は常に役所にいて
設計などに従事して現場も管理していたようで
す。調べて初めて知り、なるほど。と思いました。
まだまだ知らない事ばかりなので今後も調べて
いきたいと思います。
工事部 石田卓也
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