「垂直の森」
イタリア・ミラノの街は今、高層化ビル群が増
えています。建築のありかたが変化していくに
つれ、都市部の風景も大きく変わりつつあるわ
けです。ここに「ボスコ・ヴェルティカーレ
(垂直の森)」というビルは、建築と自然が見
事に調和しており、植物は単なる装飾ではなく
建物の重要な一部になっているとのことです。
未来の都市の可能性を感じさせてくれる建築だ
といえます。「このビルでは、建築と自然との
関係性が従来の建物とはまったく違っているん
です」と設計者は言います。『木のためにつくっ
た高層ビルに人間を住まわせる』という考え方
に基づき、初めから木を中心にした空間として
とらえられていました。だからこそ革新的な建
築になり、デザインも実験的になったのだそう
です。その結果、今までにないユニークなもの
が完成しました。
米国シカゴのイリノイ工科大学に本部を置く国際
機関、高層ビル・都市居住協議会(CTBUH)は、
この建物を「世界一美しくてイノベーションにあ
ふれる高層ビル」に選出しました。
研究開発室 渡辺雅彦
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