ロボット大工!!
チューリッヒ工科大学の研究者が、ロボットを
使った木骨造の自動建築プロセスを開発しまし
た。従来の建築手法では難しい複雑な組み立て
を正確に行うことができる一方で、ロボットに
は難しい作業を人間の手で補うといいます。
例えば、住居の屋根を支える梁(はり)を切り
出し、2本のロボットアームを使って幾何学的
に木材を配置します。木材と木材を固定するボ
ルト締めなどは人間が行う必要があります。
人間だけでは難しかった空間的な配置を可能に
したことで、従来の木骨造に不可欠だった補強
板が不要になり、より少ない木材で、より強度
の高い造りを実現しているといいます。
このシステムは、実在する大工の専門知識を参
考に設計されています。その一方で、人間の技
術から生まれた「ロボット大工」が一部デジタ
ル化することで、職人側も従来の専門知識を活
用できる新たな場に気づくことができるという
相乗効果が期待できるそうです。
研究開発室 渡辺雅彦
コメント