釿(ちょうな)
釿(ちょうな)は主に柱や梁など用材の荒削
道具として使う道具です。近年では、木造建
築の減少、洋風建築の普及のため、大型の用
材をふんだんに使うことがなくなり、大工道
具として釿の出番は少なくなってきています。
釿は、独特の湾曲をした柄に、刃が柄と直角に
なるように取り付けられています。
刃の形は、使用する地域によって少しずつ異な
ります。その中で、大工が使用するものは、
主として両刃で、刃先がまっすぐなものと、
内側に湾曲しているものがあります。
刃幅は、三寸から三寸五分位。柄は主として
エンジュでこしらえます。まっすぐな材を藤
づるで縛って曲げ、乾燥させて、独特の曲線
をつくります。
工事部(大工) 津金利空
コメント