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2020年10月29日 (木)

自動巻の腕時計(電池不要・セイコー6218-8971)

先日、手持ちの古い自動巻腕時計を3台メンテナ

ンスしました。セイコーの「Seikomatic-

WeekDater」というもので、1965(昭和40)

4月、同年12月、1966年3月製造のものです。

1965年といえば、実に55年も前のものです。

「自動巻」というのは、ゼンマイ駆動の時計において、

竜頭を手で回すのではなくて、時計内部の半円形の

具が腕につけているときに回転してゼンマイを巻く

しくみのことです。(この機種には手動巻機構がない

ため、自動巻機構でのみゼンマイを巻けます。)

歯車などの軸受には、摩耗防止のために人工ルビ

ーが使われているのですが、当時はこのルビーの

数が多いほど「高級」という認識がありました。

この時計には35石使われており、当時としては

多い方です。さらに緩急微動調整、秒針規正など、

様々な面で工夫がなされ、後のセイコーの最高級

ブランドである「グランドセイコー(62系)」の原型

となったものです。この機種は、中身が微妙に

異なるものが3種類存在しています(6218-A/B/C)。

1年位の間に2回もの改善があったわけですね。

改善にかける技術者の思いが、ひしひしと伝わっ

てきます。

数年に一度、注油や清掃等のメンテナンスをして

あげれば、まだまだ十分に動作します。昔の職

さんの技術には、ただただ驚くばかりです。

常務取締役 渡辺雅彦

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