除染作業員の線量測定義務化
短時間に200ミリシーベルト以上の被曝をした場合、
かなりの割合で健康被害が出ることは広島・長崎の
追跡調査から統計的に明らかだとされています。
ただし、200ミリシーベルトを数十年かけて被曝した
場合は様々な意見があり、よくわからないようです。
1年間1ミリシーベルト、人生を100年としますと、
生涯被曝量は100ミリシーベルトとなります。
この程度なら健康被害が生じる確率は少ないので、
「一般人は年間1ミリシーベルトまで」という値が
日本の法律で決められました。
厚生労働省の検討会は、放射性物質の除染作業で、
労働者の被曝線量が年間5ミリシーベルトを超える
場合は、事業者に個人線量計による測定を義務付ける
報告書案をまとめました。年間1~5ミリシーベルト
では空間線量や代表者を対象とした簡易測定も容認して
います。年間1ミリシーベルトを十分に下回る場合は
線量管理を義務付けていません。
一方、ボランティアについては、年間1ミリシーベルト
を下回る場所での作業を基本としながらも、年間1~5ミリ
シーベルトの場所でも年間数十日の範囲内で業務に就く
ことができるとしました。厚生労働省令として来年1月に
施行される予定です。
もちろん、年間1ミリシーベルトだから安全だという
わけではありません。あくまで「確率論的」な話です。
普段から免疫力を高く維持しておくことが大事だと思い
ます。
経理総務部 渡辺雅彦
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