鴨居
住宅の中で、動物の名前が入っている物が幾
つかあると思います。その中で、襖などの上
の溝が掘ってある部分を「鴨居」(かもい)
と呼びますが、なぜ、「鴨」という字が使わ
れているか気になり、調べてみました。
由来は幾つかあるようです。
ひとつの説は、「鴨」とは水鳥の総称を言い、
浮かぶ鳥を意味しているというもの。すなわ
ち下の床と上の天井の間に浮いたようにある
水平の木材(横木)だから、という説です。
他の説では、「噛む(かむ)居」のこととし
ています。鴨居は建具が倒れないように溝
のある構造になっており、これで支えている
ので、「噛む(かむ)居」-->「かむい」から
鴨居になった、という説です。
さらには「鴨」は単なる当て字という説も。
まだあります。家を火事から守るという意味
合いから、火をよけるように、水辺に住んで
いる鴨の形をまねたものを、鴨居のところに
取り付けたということから「鴨居」と言うよ
うになったという説もあります。
これといった決定的な由来という物は見つか
らなかったのですが、なるほどと感じまし
た。
余談ですが、JR横浜線に「鴨居駅」があり
ます。あの有名な小惑星探査機「はやぶさ」
はこの鴨居の近くの工場で主力が作られたそ
うです。そして、はやぶさが到達した小惑星
「イトカワ」には、ある土地の部分にカモイ
という地名が付けられて、「カモイ」という
言葉はすっかり世界的に有名になりました。
小惑星「イトカワ」には7つの日本名が付け
られられた土地があるそうです。
工事部 石田卓也
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