地盤調査
3.11の大震災以降、地盤に関してとても関
心が高くなって来ていると思います。新築
の場合、必ず地盤調査が行われます。今回
は地盤調査について簡単にご紹介いたしま
す。
◎「スウェーデン式サウンディング法」
木造住宅でよく使われる方法で、先端がキ
リ状の器具におもりで荷重をかけ、25セ
ンチ下がるまでに、ハンドルを何回転させ
たかによって地盤の強さを表す単位「N値」
を推定します。深度10mまで測定するこ
とができます。費用は比較的安価で、1箇
所を調査する場合2万円位です。この方式
による地盤調査は、作業スペースが1㎡程
度、1箇所につき30分程度の時間で行え
るので、手軽に利用されています。
◎「ボーリング法(標準貫入法)」
ボーリング法は最も基本的な地盤調査方法
です。しかしながら、木造住宅ではあまり
使われていません。先端に土を採取するサ
ンプラーを取り付けたロッドの上に63.
5kgの重りを76センチ自然落下させて
打撃します。サンプラーを地面に30セン
チめり込ませるのに要する打撃数をN値と
いい、このN値によって地耐力がわかりま
す。同時にサンプラーで土を採取し、砂質
土なのか粘性土なのかを調べることができ
ます。正確な地盤調査ができる反面、かな
りの費用がかかるため、RC(鉄筋コンクリ
ート)の中規模以上の建物を建てる場合はこ
の方法を使って地盤調査をしますが、一般
の木造住宅では使われていません。
◎「表面波探査法調査」
表面波探査法は、地表から地中に向けて振
動波を発信して地盤の硬さを調べる方法で
す。硬い地盤ほど振動波が速く伝達する性
質を活用し、振動波の反射波が到達する時
間によって、地盤が硬いか柔らかいかが分
かります。費用はスウェーデン式サウンデ
ィング調査とボーリング調査の間ぐらいで、
スウェーデン式サウンディング調査よりも、
正確な調査結果が得られます。
工事部 石田卓也
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