竜巻と開口部
ちょうど1年前に、茨城県、栃木県、福島県
で竜巻が相次いで発生し、1人が死亡、52
人がけがをしたほか、合わせて2000棟を
超える建物が被災してしまいました。
竜巻の時に窓などから建物の中に風が吹き込
むと屋根にかかる力が2倍になり、被害が拡
大するのだそうです。
独立行政法人の建築研究所から、竜巻の際に
建物の屋根にかかる上方向の力が計算されま
した。
その結果、窓や扉などが開いていない場合、
つまり「開口部」のない建物の場合、つくば
市を襲った竜巻に匹敵する風が吹くと、屋根
にかかる上向きの力は実際の建物に換算して
1平方メートル当たり最大632キログラム
でした。
これに対し、「開口部」がある建物では、上
向きの力の大きさが2倍の最大1,264キロ
グラムに達するということが分かりました。
つまり、窓ガラスが割れたりして「開口部」
ができると、破壊力が増すということです。
竜巻が近づいた場合には、頑丈な建物に避難
することが大切ですが、窓ガラスを雨戸やシ
ャッターなどを取り付けておくことが有効と
のことです。
経理総務部 渡辺雅彦
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