リフォーム物件のご紹介
今回は築80年のリフォーム工事をご紹介します。
こちらの建物は、以前は養蚕を営んでいました。1階北側3部屋(各6畳)が主な施工場所です。こちらのお宅は、もともと湿気が多く特に北側はここ数年床が傷み、使っていませんでした。3月の大地震の衝撃でさらに家が傾き、このまま放っておくわけにもいかないとの事情で工事を依頼されました。
調べてみると、柱や束の根元の周りには水分を含んだ土砂がありました。それが原因で柱の根元を腐らせ、床が不安定な状態になっていました。裏山が近いせいか、大雨になると雨水が床下に流れ込んでしまうそうで、それが同時に土砂も運び込み、長年の間に石場建ての柱の根元に堆積してしまったようです。
下がってしまった2階床の数箇所の梁は、何台ものジャッキで慎重に持ち上げ、外周には新たなコンクリート基礎をつくり補修した柱をのせます。内装も今までの黒くなった梁や柱などをいかして仕上げます。
工事は、もう少し時間がかかりますが、ご夫妻も2階からの引越しを楽しみにしていらっしゃいます。山間のさわやかな風が吹き抜ける、落ち着いた部屋になると思います。
リフォーム部 岩渕 敏広
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