「国家の計は百年にあり」と言うけれど
国民性や政治体制は百年ぐらいの歳月を経て
決まるものだという意味だと思いますが、我
が国は敗戦という歴史的な転換点を経験し、
まさに今この格言の意味を味わっています。
アジアの小国である日本が、大国である米国
を相手に戦った気骨と勇気、科学技術の高さ
に驚き「戦勝はしたけれど、この民族をこの
ままにしておくのは非常に危険である」とい
うことで、マッカーサーは日本人から大和魂
をなくすことを使命として赴任されたと聞い
ています。
教育勅語を禁止させ、天皇制を廃止して極端
に左傾した人たちに教育を指揮させて、もの
の見事に大和魂を消し去ることに成功しまし
た。
六十八年たった今、教育基本法の見直しが論
議され始め、小学教育に道徳の教科を復活さ
せるようですが、その成果が現れてくるのは
四十~五十年先です。
礼儀を重んじて社会秩序を考え、日本人とし
てのアイデンティティーを大切にする…
世界中の人々から本当に尊敬される国になる
までにはまだ多くの時間が必要です。
まさに「国家の計は百年にあり」であります。
by=小井土 靖
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