「几帳面」
「几帳面」という言葉がありますが、この言葉
も建築から来ているそうです。
平安時代など、間仕切りや風除けに用いられた
家具「几帳」に由来し、几帳の柱の表面を削り、
細工を施した面取りを「几帳面」と言います。
几帳とは、寝殿造りの室内調度で、間仕切や目
隠しに使う屏障具(へいしょうぐ)の一つです。
土居(つちい)という台の上に2本の柱を立てて
横に木をわたし、それに夏は生絹(すずし)、冬
は練絹(ねりぎぬ)などの帷子(かたびら)をかけ
たものです。
几帳面の様な細かい装飾は、職人がきちんと正
確に作業をしなければ、美しく仕上がりません。
これが転じて、物事をきちんと行うまじめな人
を、几帳面な人と言うようになったと言われて
います。
工事部 石田卓也
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