縁の下の力持ち
今日は「縁の下の力持ち」について調べてみ
ました。由来となった物は「椽(えん)の下
の舞」という踊りだそうで、今でも続いてい
るようです。場所は四天王寺の東端にある
太子殿の前庭で、毎年伝統の経供養があり、
「椽の下の舞」が演じられています。
「椽の下」の「椽」は、訓読みで「たるき」。
木造建築で、屋根板を支えて棟から軒に渡
す部材「垂木」のこと。つまり椽の下とは、
ほぼ軒先に等しく、けっして縁側の下のこと
ではないそうです。太子殿の椽の下で行わ
れる経供養は、昭和40年代に入るまで長い
こと完全非公開の秘儀だったようで、人知れ
ず重要な儀式、大切な仕事をしていました。
そこから、陰で努力することを「椽の下の舞」
と言うようになり、やがて言葉が東へ伝わる
過程で、「椽」が同音の「縁」に。
また「舞」は、経供養の秘儀を知らない人で
もイメージしやすい「力持ち」に変化していっ
たそうです。やはり調べてみると色々な歴史
がありますね。
工事部石田卓也
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