新型コロナウィルス「D614G」型
今回の新型コロナウィルスは、生体内に入り
こんで増殖するとき、遺伝情報のエラーを補
正するしくみが比較的強く、突然変異はおこ
りにくい型とされています。それでも、小さ
な変化は日々起きており、それは感染拡大す
ればするほど増えていきます。その中で、今
もっとも注目されているのが「D614G」と呼
ばれる系統です。感染に関与するSタンパク
質に関与する遺伝子の614番目がアスパラギ
ン酸(D)からグリシン(G)に変化しているもの
で、感染力が高いとされています。2月から欧
州をはじめとして世界中に広がりました。
日本でも4月に発生した新型コロナウイルス
は主にG型系統とのことです。武漢型に感染
した人であっても、このG型には感染する可
能性があるそうです。G型からはさらに、GR
とGHという型も現れています。ただ、研究者に
よっては、G型が特に感染力が強いわけでは
ない、という意見もあります。
遺伝情報は国際的に集約され、GISAIDという
サイトから情報を得ることができます。
下記に遺伝情報の変化遷移図を挙げておきます。
https://www.gisaid.org/epiflu-applications/next-hcov-19-app/
常務取締役 渡辺雅彦
コメント