オゾンによる空間除菌
新型コロナウィルスの殺菌方法について、高濃度
のオゾンを使った研究は5月24日に奈良県医科
大学からプレス発表がありました。オゾン濃度
6ppmで55分曝露した場合、新型コロナウイル
スは1/1000~1/10000まで不活化、オゾン濃度1
ppmで60分曝露した場合、1/10~1/100まで不
活化したそうです。ただし、高濃度のオゾンは
人体にも有害で、急性・慢性双方の中毒症がありま
す。厚生労働省が認めているオゾンの作業環境基
準は0.1ppm です。
8月26日、藤田医科大学から、低濃度(0.05または0.1
ppm)のオゾンガスでも新型コロナウイルスに対し
て除染効果があるという発表がありました。ただし、
これは市販のオゾン発生器を使っての一般的な環境
下での検証ではない、ということです。
オゾンは濃度に注意してうまく使えば、空間除菌で
きる便利なものです。半面、知識不足で使うとかえ
って具合が悪くなってしまいます。
現在、低濃度と高濃度のオゾン発生器を使って空間
除菌の実験を行っています。
ppm表示は容積によって変わってしまいますので、
オゾン発生器の性能は、発生量(mg/h)で表します。
実験で使っているのは、低濃度が5mg/h、高濃度が
2万mg/hのものです。高濃度のユニットは、原則人
がいる部屋では使えないものですが、部屋の規模を
見ながら、ごく短時間使うことは可能なので、いろいろ
実験しています。
常務取締役 渡辺雅彦
【高濃度のオゾン発生ユニット】
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