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2011年9月 6日 (火)

放射線対策で今必要なこと

 去る7月27日の参議院・厚生労働省委員会にて、東京大学アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授が意見を述べました。

 児玉教授の専門はシステム生物学で、遺伝子レベルの変化が生物個体に及ぼす影響を研究しています。また放射性物質を用いたがん治療の研究も行っているので「一番真摯に内部被曝について研究している」と自負される方です。震災以後の政府や国会の対応に対し、満身の怒りを込めてストレートに意見を述べていらっしゃいます。

 「今回福島で放出された放射性物質は広島型原爆の熱量換算で29.6個分、ウラン換算で20個分にもなります。ただし、原爆の場合は一年後の放射線残量は1/1000になるのに対して、原発事故の場合は1/10にしかなりません。広島型原爆20個分の「天然には存在しないセシウム137等」を撒き散らした東京電力と政府の施策を反省し、これらを減らすために全力を挙げる以外に安心できる解決などありえないのです。そのことを抜きにして、どこが安全だという議論をいくらやっても、国民は絶対に信用しません。」

 やはり、今必要なのは、わたしたちの身の回りのどの部分に放射性物質があるのかを把握し、その場所と量に応じて優先順位をつけて除染していくことではないでしょうか。何よりも妊婦の方や幼い子どもたちに特に配慮した対応が必要だと思います。政府には是非、「緊急的な除染」と「恒久的な除染」の両方の指針をそれぞれ示し、一刻も早く国民に安心をもたらすようにしていただきたいと思います。

【参考:児玉龍彦氏・2011年7月27日 参議院・厚生労働省委員会】
http://www.youtube.com/watch?v=O9sTLQSZfwo
(リンク切れの場合はYouTubeで「児玉龍彦 7月27日」等で検索してみてください)

                                                                         経理総務部 渡辺雅彦

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