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2012年2月 1日 (水)

政治家の先生方と高級官僚に一番読で欲しい本

世界規模の経済危機、東日本大震災後の復興政策、財政の立て直しのため

の税と社会保障制度の抜本改革、TPP問題等、我が国の政治課題はどれを

とっても先延ばしできない重要課題が山積みです。

国会や各省庁の偉い方達を見ていると、本当に日本という国の将来のことを

考えているとは思えません。

先進国とBRICSと言われる途上国の中で、対等に渡り合えるリーダーが不在

なのは我が国だけです。

各国のリーダー達はそれぞれ、5年10年先を見越した戦略をもって自国に少

しでも有利になる様、あらゆる国際会議で駆け引きを展開しています。

それと比較すると我が国の将来は絶望的です。

政治家は政党同士の争いに情熱を燃やし、官僚達は自分たちの既得権を守

ることのみに終始いているだけです。

Photo 若い方は知らない人も多いか

と思いますが、昭和49年に第4

代経団連会長に就任され辣腕

をふるわれた「土光敏夫」という

方がいました。

2期6年にわたって財界総理とし

て第一次石油ショック後の日本

経済の安定化や企業の政治献

金の改善などに尽力し、昭和56

年には鈴木善幸首相、中曽根

康弘行政管理庁長官に請われ

て第二次臨時行政調査会長に

就任。

就任に当たっては、

1.首相は臨調答申を必ず実行するとの決意に基づき行政改革を断行すること。

2.増税によらない財政再建の実現。

3.各地方自治体を含む中央・地方を通じての行革推進

4. 3K(コメ、国鉄、健康保険)赤字の解消、特殊法人の整理・民営化、官業の民

業圧迫排除など民間活力を最大限に生かすこと。

の四箇条の申し入れを行い実現を条件とした。

行政改革に執念を燃やし、「増税なき財政再建」「三公社(国鉄・専売公社・電電

公社)民営化」などの路線を打ち出し中曽根総理のときに実現しました。

石川島播磨重工の社長に就任以来、通勤に社用車は使わず電車通勤を通し

「自分に厳しく人には優しく」をモットーとし、猛烈な行動力に政治家も財界も振り

回されたと言います。

この本の中で土光さんは「政治家は、どういう社会、国家にするか主張し、それ

を実現するために出るべきだ」また「総理になろうとするならば、昔の人のように、

相当の自己犠牲を覚悟し、じぶんの命をすてる位の覚悟が必要だ」と言ってい

ます。

財政再建と社会保障の問題は何十年も先送りしてきた結果ですが、今まさに我

が国の於かれた状態は政治、行政に携わる者は命を賭けないと到底解決でき

ないと思う。

是非この本を国、地方を問わず政治家及び公務員の皆さんに読んで欲しいと

思う。     ps このブログを読まれた方にもお勧めします。

by 小井土 靖

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