香港リフォーム市場の実態と金融市場の現実
6月20日~23日に掛けてタイトルの視察旅行に行ってきました。
株式会社シップ(リフォームコンサルティング)と株式会社ユニオンゲイナージャパン(投資
顧問)のコラボレーションでの開催でした。
香港には何度も行ってきましたが観光が主で、あの超高層ビルが竹林のごとく林立してい
る中で実際に経済活動がどの様に行われているかは知る機会はありませんでした。
今回の視察は最初の2日はオフィスの移転に伴うリフォーム需用の実際と実際の現場を5
カ所見て回りました。
香港では中国に進出している日本企業が事務所を殆ど香港に置いているのだそうですが、ビ
ルオーナーの権限が強く、契約更新の時期になるといきなり家賃が2倍位になることが当たり
前、借り手は納得できないと安いビルに引っ越すことになるのでオフィスのリフォーム需用が
かなりあるのだそうです。
案内と見学をさせていただいた方は、17年前から香港に住みリフォーム会社を経営されてい
る石田さんという社長で、椅子のホウトクが香港に進出したときに支店長で出向されたのです
が、撤退するというときに退社して移住を決意したといっていました。
金融市場ですが、香港には世界中の金融関係の会社が集まっており、世界中の企業の株式
を組み入れた投資信託の設計やファンドがひしめいています。
世界中の銀行や証券会社はそれを代理販売しているので、必然的に世界のマネーが香港に
集まってくる様になっているのだそうです。
オフショアー金融センターというのが世界に数カ所ありますが、香港はその1つで金利や配当
金には税金がかかりません。
さらに相続税もなし、企業に課せられる税金も最高で17%迄です。
日本では許されていないアシュアランス保険というのがありますが、これはファンドを運用して
配当を受けるというものですが、配当は無税ですので複利で運用されますので、実質利回り
24~6%で回るのだそうです。
日本の金融システムは先進50カ国の中で第2位であったものが今では43位まで下がってき
ているということでした。
日本はこのままだと、企業も富裕層も皆海外に出て行ってしまうだろうということです。
ショックでした。
by=小井土 靖
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