最新コンサートホールの秘密
今年初めにオープンしたコンサートホール、
フィルハーモニー・ド・パリは、木製の壁
が弧を描くようになだらかに傾斜しており、
まるで光り輝く抽象芸術作品のようです。
この壁の曲線が音を拡散させ、現存する
ホールの中では最高レベルの音響効果を
生み出しています。
数え切れないほどのシミュレーションを
繰り返し、設計の違いによる個々の座席
への音の伝わり方を、納得のいくまで
検証したそうです。
【ステージ】
最先端の油圧装置により、簡単に再構成
できます。合唱隊の立ち位置に応じて、
各セクションを上昇させることができま
す。また、座席全体を取り除いて、ステ
ージを広げることもできます。
【扉】
厚さ 2.25 インチ (約 5.7 cm)。金属類、
留め金、掛け金などは付いていません。
扉の間の空間が音を遮断します。
【壁】
4 インチ (約 10 cm) のコンクリートで
裏打ちされた木製の壁が、低音を心地良
く反響させます。
【形】
段々畑のように座席を配置することで平
らな表面を作り、音が反響して増幅する
ようにしています。
【天窓】
4 層のガラスで作られ、屋外の音を遮断す
ると同時に、演奏者や観客は時間や天候を
感じることができます。最上層と最下層の
間には 4 フィート (約 1.2 m) の空気層
があり、ここで音を吸収します。
研究開発室 渡辺雅彦
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