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2016年3月13日 (日)

最新コンサートホールの秘密

今年初めにオープンしたコンサートホール、

フィルハーモニー・ド・パリは、木製の壁

が弧を描くようになだらかに傾斜しており、

まるで光り輝く抽象芸術作品のようです。

この壁の曲線が音を拡散させ、現存する

ホールの中では最高レベルの音響効果を

生み出しています。

数え切れないほどのシミュレーションを

繰り返し、設計の違いによる個々の座席

への音の伝わり方を、納得のいくまで

検証したそうです。

【ステージ】

最先端の油圧装置により、簡単に再構成

できます。合唱隊の立ち位置に応じて、

各セクションを上昇させることができま

す。また、座席全体を取り除いて、ステ

ージを広げることもできます。

 

【扉】

厚さ 2.25 インチ (約 5.7 cm)。金属類、

留め金、掛け金などは付いていません。

扉の間の空間が音を遮断します。

 

【壁】

4 インチ (約 10 cm) のコンクリートで

裏打ちされた木製の壁が、低音を心地良

く反響させます。

 

【形】

段々畑のように座席を配置することで平

らな表面を作り、音が反響して増幅する

ようにしています。

 

【天窓】

4 層のガラスで作られ、屋外の音を遮断す

ると同時に、演奏者や観客は時間や天候を

感じることができます。最上層と最下層の

間には 4 フィート (約 1.2 m) の空気層

があり、ここで音を吸収します。

研究開発室 渡辺雅彦

Dsc00745 
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