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2021年2月12日 (金)

古い腕時計の修理

先月のはじめに、友人から古い腕時計の修理

を頼まれました。1964年製造のもので、動

かない状態でした。湿気が入りこんだようで、

かなりサビがあります。

腕時計が動かない原因としては、単に油が切

れているだけの場合もありますが、ゼンマイ

が切れていたり、歯車や軸受等がすり減って

いたり、バネが傷んでいたりすることもあり

ます。また、サビや汚れのせいで動かないこ

ともあります。

傷んだ部品があった場合、すでにメーカーに

も部品は無いので、同じ型番のものを部品取

り用としてストックしていないと修理できません。

幸い手元に部品がありましたので、何とか修

理できました(あくまで趣味ですが、実際の

ところ、集中力の良い鍛錬になります)。

分解後、部品を一つ一つベンジンで手洗いし、

その後超音波洗浄機と専用の石鹸液で細かい

汚れを落とします(洗浄してはいけない部品

もあります)。

乾燥後、細い針の先に専用の油をつけて、

しかるべきところに注油しなが組み立てて

いきます。(油の種類も数種類あり、部位別に

油を使い分けて注油します。)

また、ピンセットで小さな部品をつまむ時

に、力を入れすぎたり呼吸したりすると飛ば

してしまいがちなので、細心の注意が

必要です。考え事をしていると、たいてい

部品を飛ばして紛失してしまいます。(髪の

毛よりも細いバネもあり、飛ばすとまず見つ

かりません。)ピンセットは数種類ありますが、

どれも先端部の手入れを砥石などできちん

と行い、常に整えておく必要があります。

組みあがると「カチカチ」という独特の音

を出しながら、秒針が回り始めます。

やはり自動巻のアンティーク腕時計は、

味があって良いですね。

常務取締役 渡辺雅彦

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