「小事」が大事を生む
これは、戦後初の三冠王で、南海ホークス、ヤクルトスワローズ、
阪神タイガース、東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を務めた
野村克也さんの著書です。
選手時代の野村捕手については、失礼ながらあまり興味がなかっ
たというのが正直なところです。しかし、解説者、評論家となっ
てからの著書には共感できるとことが多く、時々朝礼などで社員
に話をさせてもらっています。
この本のタイトルのように、小さなこと、細かなことが大きな
ことを生んでいくという考え方が、私たちが仕事をしていく上
でとても参考になると思っています。
この本の中では、「どんな些細なことでも確認作業は怠るな」と
いう項目があります。走塁に関して、相手の隙を見抜くこと、
打球がライナーの時は飛び出さないこと、出塁したらリードを
十分に取り相手のピッチャーにプレッシャーをかけることなど、
基本中の基本を言い続け、コーチに確認させたとのことです。
「慣れ」は怖いもので、「慣れ」により隙ができ油断となり大きな
失態を生んでしまいます。それを防ぐために、常日頃の確認
することの習慣化が大事だということです。
私たちの日常でも、「確認不足」や「慣れ」によって起こるミスが
あります。「このくらいはわかるだろう」、「誰々さんに頼んで
あるからやってあるはずだ」、「誰々さんがやってくれてるはず
だ」、「この仕事はこれでいいはずだ」。こういったことにより、
日常の仕事からミスが起きてしまうことがあります。確認する
ことを習慣化できるようにし、緊張感を持って仕事に取り組ん
でいきたいと思っています。
代表取締役 荻野典光
コメント