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2016年5月15日 (日)

サハラ砂漠に世界最大級の太陽熱発電所

太陽光を反射鏡で集め、熱に変換してタービ

ンを回す集光型太陽熱発電(CSP)。この

方式で世界最大となる発電所が北アフリカ・

モロッコのサハラ砂漠に完成し、運転を開始

しています。

モロッコ中部のワルザザードは、「アラビア

のロレンス」や「グラディエーター」などハ

リウッド映画のロケ地として知られる都市で

す。CSPのヌール発電所はその近郊に建設

されました。

2018年までには100万世帯以上の電力

をまかなうようになる見通しです。年間約

76万トンの二酸化炭素(CO2)削減効果

が期待されます。

CSPの発電所は太陽光発電施設と比べて建

設費が高いのですが、夜間や曇った日のため

に電力を蓄えておくことが可能です。

反射鏡で集めた光で液体を加熱し、そこから

生じた蒸気でタービンを回します。熱媒体と

して使われる溶融塩は夜になっても熱い状態

を保つため、発電を続けることができるとい

うわけです。

モロッコは現在、エネルギーの97%を化石

燃料の輸入に頼っています。同国がエネルギ

ー資源を分散させ、再生可能エネルギーを利

用することに熱心なのはこのためです。

この発電所が稼働することで、総発電量の中

で再生可能エネルギーが占める割合は13%

から42%まで上昇し、住民の生活も安定す

る見込みです。

研究開発室 渡辺雅彦

Dsc00745_4 

Moroccosolarfieldscenesfromthefield

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