塩焼き瓦
現在、屋根の葺き替え工事で塩焼き瓦を使用
している現場があります。塩焼き瓦は焼成の
途中で、塩を投入して瓦を焼くものです。投
入された食塩は熱で分解され、ガス状となり、
水蒸気と反応して酸化ナトリウムと塩化水素
に分解されます。そして酸化ナトリウムが粘
土中の珪酸、アルミナと化合し、珪酸ナトリ
ウムとなります。これが赤褐色のガラス状の
皮膜となり、表面の光沢が増してきます。含
水率も低く、凍害にも強い丈夫な瓦ですが、
現在は塩化水素処理に大きな費用が掛かるた
め使われるケースが無くなってきているとの
事です。
営業部 安藤金光