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2012年3月13日 (火)

来月から放射線検査強化へ

来月から食品に含まれる放射性セシウムの基

準が大幅に厳しくなります。それに合わせ、

厚生労働省は、各自治体が行う検査を強化し、

これまでに基準を超えたことのある食品につ

いては複数の検体を調べるなど、検査のガイ

ドラインを見直すことになりました。

食品に含まれる放射性セシウムの基準値は、

野菜や米などの「一般食品」は現在の暫定

基準値の5分の1に当たる1キログラム当

たり100ベクレルなどと、来月から大幅

に厳しくなります。

これまでに放射性セシウムが100ベクレ

ル以上検出された野菜や果物などについて

は、その半分の50ベクレルを検出した市

町村ごとに3検体以上の検査を週に1度行

うとしています。

複数の食品が出荷停止となった福島・宮城・

茨城・栃木・群馬・千葉の6つの県につい

ては50ベクレルを超えていない地域でも

食品によっては検査を行うよう求めていま

す。

また、水産物については福島とその周辺の

5つの県でこれまでに50ベクレルを超え

る放射性セシウムが検出されたシラウオや

ヒラメなど32の種類について検査対象と

するとしています。

各自治体はこれを受けて、来月から新たな

ガイドラインを基に検査を行うことになり

ます。

やっとここまできたか、という感がありま

すが、検査することにより最適な対処法が

見えてきますので大事なことだと思います。

         経理総務部 渡辺雅彦

2012年3月 6日 (火)

「FOODSEYE」~放射性物質検査機

島津製作所は5日、福島県二本松市で記者会見

し、コメに含まれる放射性物質が規制値以内か

どうかを5秒で判定する検査装置「FOODSEYE

(フーズアイ)」の試作機を発表しました。

4月から厳しくなる放射性セシウムの新規制値

にも対応しているそうです。今後、同市の農協

の協力を得て実証作業を進め、5月の発売開始

を目指すとのことです。

こうした測定機が普及して、食品の出荷時点で

の全数検査が確実にできるようになるといいで

すね。

           経理総務部 渡辺雅彦

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2012年2月29日 (水)

エアカウンターSを購入

国産の放射線測定器「エアカウンターS」を

インターネットで購入しました。定価7,900

円のところ、購入価格は5,500円でした。

軽くて細身の形は持ち運びに便利です。

ガンマ線のみ計測という性質上、ベータ線も

一緒に計測する機種に比べると、確かに数値

は少なめに表示されます。ただ、センサーの

特性上、多少の表示のバラつきがあります。

また、ショックで数値が変化する傾向もある

ようですので、計測する時は振動を与えない

ようにした方が良いと思います。

小型で電池のもちも良く(約60時間)ガンマ

線のみ計測ということから官公庁の数値と簡

易的に直接比較できる点は良いですね。

毎日同じ場所を計測して変化を見るのには良

いものだと思います。ただ「ホットスポット」

を探すのには、ベータ線も測れる機械の方が

早く見つけられるような感じがしました。

          経理総務部 渡辺雅彦

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2012年2月21日 (火)

エアカウンターS

昨年10月に家庭用の放射線測定器を販売した

エステー株式会社から、より小型タイプのも

のが発売になっています。

定価は7,900円ですが、実際には1,000~1,500

円くらい安く買えるようです。

性能や使い勝手も向上しているとのことです。

(食品の測定には使えませんが)

詳しくは下記リンクをご覧ください。

http://www.st-c.co.jp/topics/2011/000412.html

この製品の登場で、空間線量を手軽に測れる

環境がやっと整いました。皆さんもこの機会

に試してみてはいかがでしょうか?

          経理総務部 渡辺雅彦

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2012年2月14日 (火)

想定内

福島第一原発2号機では、温度計の1つが

94.9度まで上がっています。ただ、温

度計の電気抵抗値から考えると、この温度

計が故障した可能性が高いという見方がな

されています。

しかし専門家は「想定を超えることはいく

らでもあるので、実際に温度が上がってい

るという可能性をふまえた対処も重要だ。

また、今ある温度計が故障してなくなる事

態も想定して事前に配管や貫通部を使うな

ど外から温度を測る別の方法を考えておく

必要がある」と指摘しています。

現状では、温度計を交換することはできま

せん。温度計の先端が高温にさらされて外

れたり、中に水が入ったりすると金属の絶

縁体が劣化し、故障する可能性もあります。

いろいろなことを想定して、中でも最悪の

ケースを考えた準備と対応が必要だと思い

ます。

         経理総務部 渡辺雅彦

2012年2月 7日 (火)

福島第1原発2号機の温度上昇

福島第1原発2号機原子炉の圧力容器底部の温

度が依然として70度を超えています。

凍結防止の工事を行った際、配管を変更した

ことにより、格納容器に溶け落ちた核燃料が

十分に冷やされなくなった可能性が高い、と

のことです。

圧力容器底部に設置されている3つの温度計の

うち、2つは45度台で安定しているそうですが、

1つは70度を超えているそうです。

2月1日には52度だったのが、工事後の5日には

71.7度になりました。その後段階的に冷却水

の量を2トン増やした時点で73.3度。現在は

70.5度から69度前後とのことです。「念のため」

再臨界を防ぐホウ酸水を1トン注入したそうです。

ホウ酸水の注入は、昨年11月以来です。

これでも「冷温停止状態」だと政府は言って

います。決して「放置しておいても安全な状

態」ではない、ということがわかりますね。

          経理総務部 渡辺雅彦

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2012年1月31日 (火)

自作放射線検知器製作ワークショップ

先日、自分の所属しているNGOによる主催で

自作放射線検知器製作ワークショップを行い

ました。製作参加者は12名、見学者は7名で

した。

製作は中学生から年配の方まで、幅広い年齢

層の方にご参加いただきました。

(電気系の工作にもかかわらず、女性も5名

参加していただきました)

慣れていないと難しい配線の被覆をむく作業

も何とかこなしていただき、全員完成できま

した。

完成後、スイッチを入れて「プチッ」という

放射線を検知した音が出た時は、皆さんそれ

ぞれ感動していたようです。

実用的なものではありませんが、これを一つ

のきっかけとして、放射線に対する興味・

関心を高めていただければよいと思います。

          経理総務部 渡辺雅彦

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2012年1月24日 (火)

住宅用材木の放射線測定

 当社の関連会社の「四季の住まい(株)」

に住宅用の材木を納入していただいている下

仁田町の業者さんにご協力いただき、放射線

量の計測に立ち会ってきました。測定は妙義

町の方にしていただきました。

 測定対象としては、南牧村の材木を選びま

した。丸太、粗挽材、乾燥材、出荷直前の材

木をそれぞれ計測してきました。

・丸太 :0.13マイクロシーベルト/時

・荒挽材:0.10マイクロシーベルト/時

・乾燥材:0.13マイクロシーベルト/時

・出荷前:0.13マイクロシーベルト/時

 下仁田町のホームページによりますと、地

上高1mでの放射線量は、おおむね0.10~0.20

マイクロシーベルト/時ですから、特に異常

はないといえます。計測してはじめて安心も

得られるということを実感しました。

          経理総務部 渡辺雅彦

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2012年1月17日 (火)

飛行機と放射線

 先日、飛行機に乗る機会がありましたので、

上空約1万メートルで放射線を簡易測定してみ

ました。その結果、1.5~2.0マイクロシーベ

ルトという結果が出ました(β線とγ線)。

 先日来の福島県二本松市でのコンクリートに

放射性物質が混入したケースでは、室内でおよ

1.24マイクロシーベルトでした(γ線)。

 飛行機で仕事をするパイロットや客室乗務員

は大丈夫なのでしょうか?統計的には、ガン

発症率は普通の人より低いらしいです。ただ、

紫外線が強いためか、それにかかわる病気には

かかりやすいという話も聞きます。

 放射線の人体に対する影響は、まだ現代の科

学では知られていない部分がありそうです。

           経理総務部 渡辺雅彦

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2012年1月10日 (火)

ツバメの巣で原発の影響調査

 千葉県の山階鳥類研究所は、全国からツバ

メの巣を集めています。福島第1原発事故で

放出された放射性物質が生態系に及ぼす影響

を調べるためです。

 ツバメは、放射性物質がたまりやすい水た

まり付近の泥などで巣を作ります。また、餌

などを通じて被曝する可能性もあるため、個

体に異常がないかの調査も検討しているとの

ことです。

 福島県内の野鳥の会にも協力を呼び掛けて

おり、採取した巣を、場所や周辺環境の記録

とともに送ってもらっているそうです。巣の

取り方など詳細は山階鳥類研究所のホームペ

ージで見られます。昨年繁殖が行われた巣が

対象で、今春の渡りの前まで続けるとのこと

です。

 皆さんもぜひ、ツバメを見かけたら注目し

てみてください。もしも、いつもとは違う変

化があった場合は、同研究所に連絡してみる

ことをおすすめいたします。

※山階鳥類研究所 電話: 04-7182-1101

         経理総務部 渡辺雅彦